Wednesday, May 23, 2007

岡崎(仮称)からの投稿。
岡崎さんは現在69歳。
今から20年位前に、父親を亡くした。
その翌年、母親を亡くした。

父親の葬儀の際に、次のような経験をお持ちでした。

曹洞宗だから、お坊さんが一通りお経を読んだ後、
引導を渡す。
すなわち、もう、お前は死んだのだから、迷わず成仏せよ!と。
その言葉の激しさに、私は、驚いた経験がある。

岡崎さんは、お坊さんが引導を渡す瞬間に、次の光景が脳裏に現れたと言う。
父親が、転げるように山の麓に駆け戻っていく様である。
その山は、父親の生まれ育った山だそうだ。

ところが、母親は父親の死後、一年半後に亡くなった。
母親は、少し太めだった。そのため足が悪く、歩くのも杖が必要なほど。
その後、腰を痛めてしまうことになる。
相当な痛みのため病院に担ぎ込まれたら、モルヒネで痛みを和らげようとしたところ、逆に容態が激変。結局、肝不全で死亡となる。

その母親の葬儀の際、引導を渡す瞬間、岡崎さんは、母親が、弘法大師になっていたと言う。
黒装束の弘法大師が長い杖を持って優雅に歩き始めたと言う。


「ああ、自分の母親は、弘法大師になったのか!」 、という感想を持ったと言う。

岡崎さんのこの話は、実にリアルで面白いと思った。