Thursday, May 24, 2007

岡崎さんの話は続きます。
岡崎さんのお母さんがなくなる前に、一時、小さな病院に入っていた。

腰の痛みに耐えかねて、一時入院したのだが、そこで大量のモルヒネを打たれたらしい。
一気に、肝臓に障害をもたらしたらしい。

その病院を直ぐに出て一端家に戻るのだが、退院の前にそこに入院していた100歳のおばあさんが、つかつかと岡崎さんのところに来て耳打ちをしたと言う。
もうお母さんは亡くなっておられますよ、って。

まだ、息をしているのに変なことを言うおばあさんだなぁ、とその時は思ったと言う。

退院して岡崎さんのお母さんは自宅に帰り、数日、そこで寝たきり状態でいた。
その時、岡崎さんは世話をするために、お母さんの枕元に行ったが、すやすやと眠っている姿を見て、驚いたと言う。
なぜか、そこで眠っているお母さんには生気がなく、まさに死んでいるとしか思えなかった、と。

だから、直ぐに親戚に電話をしたと言う。
それから、まもなく、大学病院に入るのだが、その姿は死んでいるのに眠っている姿だったと言う。

眠ったまま死んでいくという表現は聞いたことはあるが、
死んでいるのに眠っているという表現は聞いたことがない。

なぜ、そうだったのか?

岡崎さんは言う。
「私のおばあちゃんは、自由に魂が飛んでいけるのよ。だから、体は眠っているが、魂がそこにないから死んだように感じたと思う。だから、今でも、おばあちゃんの魂は自由に飛んでいる。いつまでも私たちを見守ってくれているんだよ。」